遺言書を書く大きなメリットについて(2)
2024年11月12日
遺言書を作成する効能 「人生を充実させる」
遺言書の作成には、単に「財産の分配」を定めるだけでなく
自分の人生をどのように締めくくるかを意識し計画することで
日々をより豊かに生きるための手段としての役割があります。
例えば、財産をどう活用するか、子どもや孫に何を残し
どの資産を誰に引き継がせるかといったことを考える過程で
自分の生き方や価値観、家族の将来を考える絶好の良い機会と考えます。
具体的には、遺言書を通して次のようなことが実現できます。
◆財産の活用方法の見直し
預貯金や不動産、有価証券などの資産を、自分の健康維持や生活の質を高めるため
または趣味や自己投資に使うか、子どもたちにどの程度残すかといった点を
改めて考えることができます。
◆家族に対する配慮の明確化
遺言書により、家族への思いや感謝の気持ち、財産に対する考え方を示すことで
相続時に無用なトラブルが生じることを防ぐことができます。
また、家業の継承や、誰がどの役割を果たすのかなども明記することで
家族全体が納得しやすくなります。
このように遺言書の作成は、生きている間の財産の使い方や
人生のプランを見直すきっかけとなり、より意義のある形で
財産を活用できるようになるのではないでしょうか。
遺言書はいつでも変更が可能
遺言書は時間の経過とともに家族関係や親族との人間関係や状況が変われば
必要に応じて変更や更新することができます。
例えば、前回の飲食店の場合、兄弟4人に均等に相続させようと思っていたが
長男夫婦に8分の5を相続するよう変更したい場合、新しい遺言書を作成すれば良いのです。
この場合、新しく作成された遺言書が正式な遺言書となります。
遺言書を持つことは、将来の不安を軽減し、心の安定を保つためにも役立つと思います。
また、自分の人生に対して責任を持ち、家族に思いやりを示す行動であり
残された家族が安心して次の一歩を踏み出せるような環境を整えるための最良の手段です。
遺言書を持つことは、家族や親族のためだけでなく、自分のためでもあると私は思います。